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戦わずして勝つとは



2009/8/1  経営相談室



経営環境は、このテーマがふさわしくないと思われるほどに厳しい外部環境が続いております。

戦わずして勝つなどおこがましいと言われても仕方ないでしょう。

しかし・・・・・

これまでいろいろな業種の経営者の方々に接する機会を得て、思うことは

経営の仕方によって(あるいは経営者によってのほうが適切かも知れません)、経営の成果が著しく異なることにきずかされることです。

なぜこのような現象になるのでしょうか

実は、これが今回のテーマの本質です。


孫子の兵法に次の名言があります。

「百戦百勝は善の善なるものにあらず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」

これについて評論家の守屋氏は次のように解説しておられます。

ライバル多数状況では、自分がどろ沼の戦いに陥れば、第三者に漁夫の利をさらわれかねない。
この意味で「孫子」は敵の撃滅といった、どろ沼になりやすい目標を最優先とはせず、戦いを避けたり、敵の意図を封じ込めるといった「不敗」の状況を最初の目標とした。(新設孫子の兵法 守屋敦解説より)


そこで幣所の事例ですが

長年のお客様である吉祥寺の飲食業のT店ではこの不景気でもまったく売上がぶれないのに感心してしまいます。

オーナー社長は根っからの職人気質の男らしい義侠心を持った方です。なんでも昔、独立した頃から近隣のお店がガラガラでもそのお店だけは賑やかだったそうです。

このようないいお店は、規模よりも味とか雰囲気とかの一言でいえない魅力があるようです。マスコミの取材にも応じないそうです。

お客様第一主義とか経営戦略とか、マーケティングなどの言葉があまたひしめくなか、戦い方を詳しく研究しなくても(ほんとうは経営のコツを直感的・体験的に会得されているのかも知れませんが.) 十分に、この大不況に耐えられる売上と利益率が落ちない商売をされている社長には頭が下がります。

お姫様(お客様)を夢中にさせる星の王子様(T社)のように
お客様のこころをつかんで離さない!

これこそが戦わずして勝つ商売かもしれません。